飲食店の定休日

 個人経営の小さな飲食店を開業するには、をテーマに書いています。

 今回は「定休日」についてです。多くのスタッフを抱えている飲食店なら、シフト制で交代で休みが取れるのでお店自体は年中無休で営業することができます。ですが、小さな飲食店では、定休日を作って体を休める、遊びに行く、家族と過ごすのが一般的です。



小さな飲食店の定休日

 定休日を何曜日にするかというのはちょっと悩むところですが、定休日を作るなら開業する前に決めておかなければいけません。一般的には、週の前半にとることが多いですよね。月曜日、火曜日、水曜日あたり・・・・たまに木曜日というお店も見かけます。

日曜定休

 オフィス街などサラリーマンをターゲットとしている飲食店は日曜日を定休日にしています。私の経験では赤坂、西麻布のお店(どちらもお酒と料理が1対1の夜がメインのお店)は日曜日が定休日でした。

月曜定休

 昔からの定番の定休日です。遊べる場所や住宅街など週末に多くのお客さんが訪れるような飲食店では、忙しい土日の週末を乗り越えた月曜日居酒屋など飲み屋もわりと月曜日が暇なことが多いので、定休日を月曜にしています。月曜定休の場合、ハッピーマンデー法や祝日の振り替えで月曜日が祝日になることも多いので、その場合は月曜営業で火曜日をお休みにしているお店が多い。

火曜定休

 ハッピーマンデー法や振り替えで、祝日、祭日が月曜日になることが多くなってからは、稼ぎ時の祝祭日は、お店を開けて、その次の火曜日を定休日にするお店も多いです。お客さんにも分かりやすい。

水曜定休

 市場がお休みのことが多いので、和食系の飲食店は水曜定休のことが多いです。

 飲食店の経営者としては、お客さんの少ない曜日を定休日にしたいと考えるのが普通ですが、どの曜日がお客さんが少ないかは、個々の飲食店の立地や業態によってまちまちですし、もしかしたら、月曜でも火曜でも水曜でもたいして変わらない場合もあります。

 そういった意味ではデータを取るために、「最初は定休日を決めずに、何ヶ月か無休でやる!そして統計を取って、定休日を決める」というのも一つの方法です。
 
 ですが私は、あまりお勧めしません

 初めて個人経営の飲食店を出すのであれば、はじめのうちはどうしても、色々不具合が出てきます。料理のこと、メニューのこと、バイトさんのこと、仕入れのこと・・・などなど。

 こういった不具合をお休みの日に修正していくほうが、いいのかな?と思います。もちろん、お店は休みでも、自分たちはお休みではありません。

 私は、自分のお店のオープンの時には、3日やったら、定休日が来るようにして、そこで軌道修正できるようにしました。

 定休日は、しばらく営業してから変更してもいいと思います。個人経営の飲食店の場合は、定休日をお客さんにいかに定着させるか?の方が大事です。

 私は、滅多な事では臨時休業はしません。一番怖いのはお客さんに「この店いつやってて、いつ休みなの分からない」と思われることですから。