業務用 スロージューサー

 コールドプレスジュースの人気が年々高まっていて、コールドプレスジュースの専門店もたくさん開業しています。

 コールドプレスジュースとは、スロージューサー、低速ジューサー、コールドプレスジューサーなどと呼ばれる特別なジューサーでで搾ったジュースのことです。

 スロージューサーは、いわゆる普通のジューサーミキサーのように、高速回転で野菜や果物を砕いて作るのと違って、低速で搾ってジュースを作るので熱が発生しにくく(なのでコールドプレスと呼ばれています)、生の野菜や果物そのものの味や色、栄養素の入ったジュースとして体にいいと注目されています。

 ジュースを専門に販売するジューススタンドやジュースバーといった形態の飲食店はもちろん、オーガニックの野菜を扱うカフェやフレッシュなカクテルを作るバーなどでもコールドプレスジュースを取り入れるところも多くなってきています。

 コールドプレスジュースは、仕込みもほとんどなく、ただスロージューサーに切った野菜や果物を入れるだけで美味しいジュースが作れます。分量さえ決めればアルバイトでも誰でも簡単に作れる。

 それでいてコールドプレスジュースには”美味しい”、”体に良い”という付加価値がついているので、普通のジュースと比べて高値をつけて売ることができる利益率のいい商品にすることができます。

 そんなコールドプレスジュースが作れる業務用のスロージューサーと家庭用のスロージューサーをお試しで使わせてもらったので、業務用スロージューサー選びの参考になれば幸いです。



スロージューサーでできること

 コールドプレスジュースとは、”冷たいままでプレスして搾られたジュース”ということです。昔ながらのジューサーミキサーは、高速で回転して野菜や果物を粉砕するので、どうしても熱が発生します。その熱で、野菜や果物がもともと持っている熱に弱い栄養素が壊れてしまいます

 同じ材料で、スロージューサーで搾ったジュースと、ジューサーミキサーで作ったジュースを比べてみると、その見た目や味の違いは明らかです。
⇒スロージューサーとミキサーの違いって何?徹底比較してみた

 コールドプレスジュースを作ることができるのがスロージューサーですが、スロージューサーの”スロー”は機械の回転がスローということです。なんとなくジュースを作るのに時間がかかるようなイメージを私は勝手に持っていたのですが、そんなことはありません。ジュースはどんどん搾られていきます。

 もう一つ、スロージューサーとジューサーミキサーの大きな違いがあります。それは、スロージューサーは水を必要としないということです。ジューサーミキサーで人参やりんごのジュースを作ろうと思ったら、それなりの水分を加えないと回らないのでジュースになりません。

 スロージューサーでは、人参をジュースにするのにも一滴の水も加えず100%人参のジュースを搾ることができるのです。

 業務用のスロージューサーで7本分の人参を搾って約600mlのにんじんジュースを作っている動画です。途中早送りで約50秒の動画にまとめていますが、600mlの人参ジュースを搾るのにかかる時間は3〜4分と言ったところです。

スロージューサーの仕組み

 スロージューサーがどうやって野菜や果物からジュースを搾るのかという仕組みを簡単に説明します。

 ストレーナー(漉し器)と呼ばれるパーツです。

業務用 スロージューサー

 その中にこのような形のスクリューが入ります。

業務用 スロージューサー

 ストレーナーのなかでスクリューがゆっくりと回転し、野菜や果物を押しつぶし野菜や果物のジュースがストレーナー(漉し器)を通って搾り出されます。

業務用 スロージューサー



業務用のスロージューサーと家庭用のスロージューサー

 飲食店開業のこのサイトで紹介するのは業務用のスロージューサーだけでもいいのかもしれません。

 ですが、ジューススタンドのようなジュースが専門の飲食店や、コールドプレスジュースを売りにしているカフェや、それなりの規模の飲食店であれば、業務用のスロージューサーの方がもちろん使い勝手がいいのですが、小さなカフェや飲食店でスロージューサーを導入するなら家庭用でも十分に使えるんじゃないかと。

というわけで、業務用と家庭用のスロージューサーの違いについてまとめまてみました。

 今回、業務用、家庭用ともに借りたスロージューサーはヒューロムというメーカーのものです。

 家庭用のスロージューサー、ヒューロム H-AA


 業務用のスロージューサーヒューロム HW プロフェッショナル


家庭用スロージューサー ヒューロム H-AAを飲食店で使う

家庭用スロージューサー H-AA

家庭用スロージューサーの保証と連続使用時間

 まず、最初に”家庭用のスロージューサーを業務用で使う”というのは壊れたときなどの保証の対象から外れてしまいます。これはフードプロセッサーなども同じです。家庭用と業務用のラインナップがあって、家庭用を業務用として使った場合は、保証されません

 ここが、家庭用と業務用の大きな違いです。業務用は飲食店でガシガシ使っても耐えられるモーター、設計になっているのです。

というわけで、家庭用のスロージューサーの連続使用時間は30分となっています。

 30分は結構長いです。家庭用のスロージューサーでも一人分のジュースを搾るのにかかる時間は1分もあれば十分です。

家庭用スロージューサーの特徴

 家庭用のスロージューサーには3種類のストレーナー(漉し器)がついています。ストレーナーの目の細かさによってジュースの仕上がりが違ってきます。

業務用 家庭用 スロージューサーの違い業務用 家庭用 スロージューサーの違い

左 ジュース用ストレーナー

コールドプレスジュース

 人参のジュースなど、繊維の多いものをジュースにする時に使う目の細かいストレーナーです。これを使うとサラッとした仕上がりになります。

 写真はジュース用ストレーナーで搾った人参ジュース

真ん中 スムージー用ストレーナー

コールドプレスジュース

 リンゴやバナナ、イチゴなど、柔らかいものをジュースにする時に使うと、ほどよく果肉もジュースの中に入り、そのものの味わいがアップします。ジュース用のストレーナーを使ったときと比べると、ややとろみ感が出ます。

 写真はスムージー用ストレーナーで搾ったスイカジュース

右 フローズン用ストレーナー

スロージューサーでアイス スロージューサーでシャーベット

 これは家庭用のスロージューサーだけに付属するストレーナーで、凍らせた野菜や果物などを、簡単にアイスやシャーベットにすることができるものです。

 写真は、フローズン用ストレーナーで作った、バナナアイスとトマトシャーベット

 フローズン用のストレーナーは、アイディア次第で色々な使い方ができます。

 あらかじめ合わせておいた冷凍フルーツでアイスやシャーベットなどのデザートができるのはもちろん、トマトのシャーベットを前菜や冷静のパスタなどに使ったり、オレンジやパイナップルのシャーベットにカクテルを注いだり

業務用のスロージューサー ヒューロム HW プロフェッショナルを飲食店で使う

業務用スロージューサー HWプロフェッショナル

業務用スロージューサーの特徴

 コールドプレスジュースの専門店や、コールドプレスジュースを目玉商品のひとつとして販売するなら、業務用のスロージューサーです。

 業務用のスロージューサー ヒューロム HW プロフェッショナルの一番の特徴は、連続使用時間が最長12時間というところです。

 12時間ジュースを搾り続けることができます。ここが家庭用のスロージューサーと大きく違うところです。

 それだけ連続使用ができても、色んな種類のコールドプレスジュースを搾るのに本体を洗っている間は搾れないんじゃない?という心配も無用です。HW プロフェショナルには、ジュースを搾るドラムの部分が丸々3セット付いています

業務用 スロージューサー

業務用 スロージューサー

 今回はお試しで使っているので2セットですが、実際は3セット付いてきます

 コールドプレスジュースを作り続けることに特化しているのが業務用のスロージューサー HW プロフェッショナルの一番の特徴です。これ一台で、相当量のコールドプレスジュースを作ることができます。

そして、業務用のスロージューサーは業務用らしくステンレスボディ。掃除もしやすく、錆びにくい高級感あふれる銀色のタフなボディです。

業務用 スロージューサー

業務用、家庭用スロージューサーまとめ

 家庭用と業務用のスロージューサーの違い

  • サイズ。業務用のスロージューサーは家庭用のスロージューサーより、ややサイズも大きく、容量も約2倍!(家庭用は450ml,業務用800ml)
  • 家庭用のスロージューサーは連続使用時間が30分なのに対し、業務用は12時間とその、耐久性が大きく違います。
  • 家庭用のスロージューサーにはフローズン用のストレーナーがついていて、アイスやシャーベットなども簡単に作ることができる。
  • 業務用として使用した場合は、家庭用のH-AAは無償保証の対象にはならない
  • 価格。業務用と家庭用のスロージューサーでは、その作り、耐久性の違いから価格も違います。
    家庭用のスロージューサー H-AA  39,800円(税抜) 
    業務用スロージューサー HW プロフェッショナル 198,000円(税抜)

 体に良い、健康に良いというメニューは、大きな売りになります。最初にも書きましたが、コールドプレスジュースは利益率のいい商品にもなりえます。

 野菜、果物の持っている栄養をそのまま美味しいジュースにすることができるのがスロージューサーの最大の特徴で、それは家庭用、業務用とも同じです。

 もちろん、スロージューサーは美味しいコールドプレスジュースを作るためのマシンですが、飲食店で使う場合、この機能を利用して、簡単にポタージュを作ったり、ジャムを作ったり、野菜やフルーツのソースを作ったりとアイディア次第で色々な使い方ができます。

 お店の新しいメニュー作りに、ジューサーミキサーの代わりに、スロージューサーの導入をお考えの際の参考になれば嬉しいです。

家庭用スロージューサー ヒューロム H-AA

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業務用スロージューサー ヒューロム HW プロフェッショナル