客席稼働率

 『個人経営の飲食店を開業するには?飲食店を始めるには?』をテーマに書いているブログです。

 今回は、客席稼働率回転数などを考えて「売上高」を計算する方法を考えてみます。

 「客席稼働率」なんて漢字の羅列の言葉は、それだけで苦手意識が働いてしまいますよね。

 ですが、日本政策金融公庫の国民生活事業(旧国民生活金融公庫)で融資を受けるときにも、開業後の見通しとしての「売上高」を計算して書かなければいけません。



客席稼働率と売上

 一日の売上高を算出するには

 客単価×席数×回転数=1日の売上高

という式で求められます。

これにひと月の営業日数をかけると、ひと月の売り上げが出ます。

 これを私の店で当てはめてみます。まず客単価、お昼は平均すると1300円くらいです。

 次に席数ですが、これがなかなか曲者です。私のお店には4人掛けのテーブルが4つ、2人掛けのテーブルが3つあります。

 なので席数は22席なのですが、4人掛けの所に2人のお客さんが座ることも良くあります

 といいますか、満席になったときに22席全部埋まっているということは、まずありえません。満席といっても15,6名のお客さんがいいところです。この割合のことを客席稼働率と言います。

客席稼働率=満席時の人数(15) ÷ 総席数(22) × 100 =68.18%

となり、私のお店では大体、70%ぐらいです。良いときで80%といったところでです。実際の席数にこの客席稼働率をかけなければいけません。

 そして回転数、私のお店は1です。長居するお客さんが多いので回転数は1回転です。そうすると、

1300円(客単価)×22(席数)×70%(客席稼働率)×1(回転数)=20020円

となり20020円が、1日のランチの売上高となります。

 こんな感じに、一日の売上高の計算をします。これからお店を始める方にとってはあくまでも、予想としての売上高ということになるのですが、ここをシビアに予想しておかないと、あとで、

「こんなはずじゃなかったのに~!!」となってしまいます。

 私のお店もそうですが、ランチタイム、ディナータイムといったような営業の仕方をする場合はそれぞれの客単価、客席稼働率、回転数で、昼と夜を別々に計算し、昼と夜を足して一日の売上高を出します。

 面倒な話かもしれませんが、日本政策金融公庫の国民生活事業(旧国民生活金融公庫)で融資を受けるときにも必要なことなので、ちょっと考えてみてください。